さくらのレンタルサーバでwww有無の統一が普通にできるようになっていた件

2019年5月17日

はじめに

最近、「PHPモジュールモードが利用できるサーバへの乗り換えについてメールが来ていたなぁ(1年くらい前に)」と思い出して、重い腰を上げてみました。
移管作業ではいろいろ事故とかありましたが、面倒で放置していたwwwの統一が簡単にできるようになっていたのでご報告します。

さくらインターネットのレンタルサーバはどういうわけか、wwwの有りと無しを統一するためには、www有りと無しのディレクトリを用意し、そこにwww有りと無しのドメインを当てて、片方に飛ばすという作業が必要でした。

いつからかは存じませんが、現在は一般的な方法で実現可能です。

URL正規化の重要性

一般的なレンタルサーバでは、初心者でも使いやすいようにか、ほぼデフォルトでwww有りと無しの両方でアクセスできるようになっています。
覚えにくいwwwの有無を記憶しなくてもアクセスできるのは親切なようですが、入口が複数あれば沢山の客が入ってきてくれるわけではありません。

Googleを始めとする検索サイトは、それぞれを別のサイトと認識します。
すると、実績が分散されるため、SEOでは不利に働きます。

Googleでは以下の理由を挙げています。

次のような理由から、重複ページや類似ページについて正規ページを指定することをおすすめします。

  • 検索結果でユーザーに表示する URL を指定するため。たとえば、緑のワンピースの商品ページにユーザーをアクセスさせる際の URL として、https://example.com/dresses/cocktail?gclid=ABCD ではなく https://www.example.com/dresses/green/greendress.html を選ぶことができます。
  • 類似ページや重複ページについてリンクのシグナルを統合するため。これにより、検索エンジンで、個々の URL について得られた情報(その URL へのリンクなど)を、選んだ 1 つの URL に統合できるようになります。つまり、他のサイトからの http://example.com/dresses/cocktail?gclid=ABCD へのリンクが、https://www.example.com/dresses/green/greendress.html へのリンクに統合されます。
  • 1 つの商品やトピックのトラッキング指標を単純化するため。URL が複数あると、特定のコンテンツについて指標を統合することが難しくなります。
    シンジケーション コンテンツを管理するため。 他のドメインで公開するコンテンツをシンジケートする場合、使用する URL にページ ランキングを統合する必要があります。
  • 重複したページのクロールに時間がかかるのを防ぐため。Googlebot でサイトが最大限に活用されるようにするには、サイト内の同一ページの PC 版とモバイル版のクロールよりも、新しい(または更新された)ページのクロールに多くの時間をかけられるようにするのが効果的です。

Google Console ヘルプより

SEOを意識するなら、とりあえずURLは統一しておきましょう。
解決法はいくつかありますが、下記に挙げるのは、一般的なレンタルサーバならほぼ利用できる方法です。

URLの統一方法

『.htaccess』に記述します。
場所や利用できるかなどは、サーバ管理者にお問合せください。

www有りに統一


<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.com
RewriteRule ^(.*) http://www.example.com/$1 [R=301,L]
</IfModule>

www無しに統一


<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.example\.com
RewriteRule ^(.*) http://example.com/$1 [R=301,L]
</IfModule>
※上記コードのexample\.comは目的のURLへ書き換えてください